「ペット飼育可」の実現のポイントは(3)
「しっかりしたペット飼育管理」と「良好な居住環境維持」
住民合意形成への道のり
長年、「マンションでペット飼育はできない」ことが常識と考えられてきたなかで、突然、ペット飼育を認めるとなれば反発する人たちが出てくるのも当然とも言えよう。
住民同士が裁判で争えば、米国のような訴訟社会ではない日本ではしこりが残り、コミュニティーそのものが危機に瀕する懸念もある。
住民同士が感情的に対立し、裁判にまで発展してしまうようでは、ペット問題の解決はやはり絶望的だと言えるだろう。
ペット問題における合意形成を難しくしている原因の一つに、犬や猫に対する認識不足がある。
例えば、「犬は吠える動物」、「猫はぶらりと外に出て行ってしまう動物」といった認識だ。
つまり、犬・猫の習性を良く知っている獣医の立場からみると、ペット問題も「いかに他の住民に迷惑をかけないようにペットを飼育するか、という技術的な問題」ということになる。
もともと、かつての公団の集合住宅でペット飼育が禁止になったのは“近所迷惑”を防止するという観点から。それを技術的に解決できるのなら、ペット飼育を認めない理由はないことになる。
ペット問題を解決するためのポイントは、いかに感情的な対立を絶って、議論を技術論中心とした客観的なものへと誘導できるかにかかっていると言えそうだ。