▲CRISTIAN SEVILLANOによるPixabayからの画像
「大型犬を飼いたい！」と思ったとき、まず考えなくてはいけないのはどんな物件で大型犬を飼うのかということ。今回は大型犬と住まいの関係を考えながら、マンションと一戸建てどちらの物件が大型犬を飼いやすいのかをまとめていきます。

大型犬の体の大きさ

一般的にマンションでは、大型犬の飼育が敬遠されやすい傾向にあります。その理由の一つとして挙げられるのが"大型犬の体の大きさ"です。
大型犬の多くは体高が50~60cm以上あります。犬の体高とは犬が四つ脚で立っているときの地面から背中までの高さ。頭はその上の70~80㎝くらい。体重は20kg以上から成人男性と同じくらいの体重になる犬種までいます。例えば、ゴールデン・レトリーバーの体高は、58～61cm（オス） 54～57cm（メス）。体重は29～34kg（オス） 25～29kg（メス）です。

好きな人には「頼りになる大きさ」の大型犬。が、子供や一般の人には、「怖い…」と感じてしまう大きさかもしれません。また時折、大型犬が人を襲うという事件が発生しているため、「大型犬は危険」というイメージを持っている人が多くいることを忘れていけません。

あなたは大型犬を制止できる？

マンションなどの集合住宅ではさまざまな人が建物を共有して生活しています。大型犬に対するイメージも人それぞれ。上で述べたような理由で「大型犬は怖い、苦手」と思っている人もかなりいらっしゃるでしょう。そういう人と大型犬を連れたあなたが廊下やエレベーターで出会ったとき、もし何かの拍子で犬にスイッチが入ってしまったら、あなたは大型犬を制止できるでしょうか？小型犬であればあなたが抱き抱えてやり過ごすことができます。が、大型犬の場合は成人男性でも難しいケースが出てきてしまいます。

大型犬のしつけと、マンションのルール＆マナー

大型犬の飼い主さんは、愛犬の犬種の特徴や犬個々の性格をよく理解し、普段から十分なしつけをしなければなりません。十分なしつけとは、大型犬が何かをきっかけに怖がったり興奮してしまったときでも、あなたの指示により落ち着かせられること。これはあなたが犬に信頼されていなければ不可能です。ただトレーニングすればいい、専門家に任せればいい、では犬に信頼されません。犬の健康に気を配り、運動やケアなどをあなたがしてあげ、たくさんの時間を犬と楽しく過ごすことが大切です。
マンションの「管理規約」が大型犬の飼育をOKとしていれば、大型犬を飼うことはできます。これは飼い主さんが大型犬に対して一般的な犬のしつけを行っていることが前提です。さらに、マンションにおける室内での生活マナー（騒音やにおい）や建物の共用スペースでのマナーを守ることが加わります。
また、マンションで大型犬を飼うためには、飼い主さんがそれぞれのマンションの性質をよく理解し、マナーを守ることが大切です。騒音などは住人同士がお互いを知らないと許せる範囲が狭くなりがちなので、他の住人と積極的にコミュニケーションする心がけが必要といえるでしょう。

大型犬を飼うなら一戸建ての物件がおすすめ

ペットホームウェブでは、大型犬を飼っている飼い主さんやこれから大型犬を飼いたい人には、マンションやアパートより一戸建ての物件ををおすすめしています。
大型犬を飼うということは、マンションでも一戸建てでも近所の方々に気を配る必要があります。しかし、マンションと比べて一戸建ての物件は大型犬を飼いやすい環境であることが多いのです。

豆助屋さんによる写真ACからの写真

大型犬が一戸建てで飼いやすい理由

まず、一戸建ての物件では、生活スペースで大型犬と他の住人が突然出会ってしまうということがありません。大型犬が飼い主さん以外の人と会うのは、散歩に出かけるときや動物病院に行くときくらいですから、他の住人の方々への気遣いという点で飼い主さんの負担がとても軽くなります。
またマンションのように、壁や床を隔てた上下左右に他の住人がいないことも一戸建て物件の良いところです。他の犬種より足音や吠える声が大きい大型犬でも、一戸建ての物件であれば、あまり騒音の心配をせずに飼うことができます。
他にも、一戸建ての物件には庭がついていることがあったり、家からの出入りの際に階段やエレベーターでの昇り降りをしなくて済むなど、大型犬を飼うのに適した条件がそろっています。大型犬を飼っている飼い主さん、これから大型犬を飼いたいと考えている人は、一戸建ての物件を最優先に考えてみてはいかがでしょうか。
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