ペット可物件を知る・探す

住まいのプロ・不動産業者の「ペット可物件おすすめ条件ランキング」発表!アットホーム調べ

私たちがペット可物件を探すときお世話になる不動産業者さん。住まいのプロである彼らは、どんな物件が犬や猫との暮らしにおすすめだと考えているのでしょうか?

住まいのプロが考えるペット可物件のおすすめ条件とは?

アットホーム株式会社がペット可物件に関するアンケート調査の結果を発表しました。当サイト「ペットホームウェブ」はアットホーム株式会社と業務提携しており、不動産情報サイトat homeに掲載された物件から「ペット相談」の情報を細分化してペットホ―ムウェブに掲載する仕組みとなっています。
つまりこの調査は、ペットホームウェブでよく見かける不動産店の回答とも言えるもの。さて、不動産業者さんは犬や猫と暮らすみなさんの要望をどこまで把握し、どのようなペット可物件がおすすめだと考えているのでしょうか?
不動産業者さんがペット可物件の接客時にあった様々なエピソードと併せてご紹介します!
◆調査対象
犬編:「ペット可物件(犬)を探しているお客さまの接客を担当したことがある」と回答した全国のアットホーム加盟店 953店
猫編:「ペット可物件(猫)を探しているお客さまの接客を担当したことがある」と回答した全国のアットホーム加盟店 843店
◆調査方法インターネットによるアンケート調査
◆調査期間2021年4月7日(水)~4月13日(火)
※小数第2位を四捨五入しているため、合計100%にならない場合があります。

犬編:周辺環境の充実がポイントに

では、犬を飼う人におすすめのペット可物件の条件ランキング10位までを見てみましょう。
Q. 犬可物件を探しているお客さまにおすすめしたい住まいの条件は?

※複数回答

1位は、おそらく全飼い主さん納得の「動物病院が近い」でした!近所に動物病院があると愛犬の予防接種や健康診断などに気軽に行くことができ、愛犬が急に具合が悪くなってもすぐ向かえます。これは不動産業者さんの経験上、多くの犬の飼い主さんが動物病院に近い物件を希望していたことや、飼い主さんの「安心感」を一番に考えた結果ではないでしょうか。
2位「犬が入れる公園が近くにある」や6位「安全な散歩ルートがある」も周辺環境に関する条件です。犬とのお散歩は毎日のこと。安全で気持ちのいいお散歩コースは犬と飼い主さんにとって何より価値があります。当然、不動産業者さんもその価値を把握しています。
11位以降にも「餌やトイレグッズを買う場所が近い」「ご近所に犬仲間がいる」「閑静な住宅街で騒音がしない」などの周辺環境に関する条件がずらり。犬と暮らす人におすすめのペット可物件は、「良い周辺環境」がポイントと言えますね!
また、設備に関する条件もたくさん挙がっています。3位「玄関脇に洗い場がある」、4位「傷が付きにくい壁材」、5位「足に優しい滑りにくい床材」、10位「ペット対応エレベーター」を始め、11位以下も「安全なコンセント」「玄関とリビングの間に扉」「広いリビング」「広い水周り」「玄関とキッチンの間に扉」などなど、どれも犬との暮らしにあると便利な設備です。このきめ細やかさに「さすがは住まいのプロ!」と感じました。

猫編:傷つきにくい壁材や床材がおすすめ

次は猫編です。まずはベスト10から。1位は「傷が付きにくい壁材が備わっている」でした!
Q. 猫可物件を探しているお客さまにおすすめしたい住まいの条件は?

※複数回答

続く2位も設備の「足に優しい、爪が引っかかりにくい床材」。3位は犬編と同じく「近くに動物病院がある」ですが、4位は「新築はなるべく避ける」とあり、いわゆる猫の爪による住宅へのダメージを考慮した条件が上位を占める結果に。猫はうまく教えれば床や壁で爪とぎしないので「そんなに?」と感じたのですが(例外もいます)、不動産業者さんは以下のような被害に遭ったことがあるのかも?とお察ししました。

退去後こんな物件があったのかも?(写真はイメージ)

また、同数4位の「日当たりがいい」、7位「猫が外を見られる窓がある」など猫ならではの条件がきちんと上位にありました。
11位以下を見てみましょう。犬編との共通項が多いなか、20位「天井が高い」は猫ならでは。高い所が好きな猫のためにキャットタワーやキャットウォークを設置したい飼い主さんは、天井が高い物件を好みます。壁に穴をあけずに設置できるいろいろな商品が販売されていますし、DIYで作る人も多数います。「天井が高い」はもっと上位でもいいのでは?と思いましたが、日本の住宅事情から数が少ないのかもしれませんね。

猫が好きな高い所を作ってあげたい!

また、犬猫ともに13位の「玄関とリビングの間の扉」は脱走対策として有効な設備です。ない場合は脱走防止柵を設置することも可能ですが、始めからあるに越したことはありません。もしこれがないペット可物件の場合は、原状回復やリフォームのタイミングで設置していただけるとありがたい!ペットの脱走は飼い主にとって一大事。とくに、最近注目の保護犬や保護猫を迎えるご家族には重要なので、確実にペット可物件の決め手の一つになるはずです。

悲喜こもごも!不動産業者さんのペット可物件エピソード

以上が不動産業者がおすすめするペット可物件の条件ランキングでした。犬や猫を飼っている人なら「その通り!」とか「うちだったらこれが第一条件」などと思いながら、楽しめたのではないでしょうか?
一昔前はなかなかこういった条件まで把握している不動産業者さんは少なく、「ペット可物件はできればやりたくない」という声さえ聞こえてきました。というのも、決められたペットの種類や頭数を守らなかったり、物件を不潔にして匂いを発生させたり、退去時に部屋がボロボロだったから原状回復費用を請求したら怒ったり、なかなか払ってくれない入居者がいたそうです。
一方で、きちんとペットと暮らす人によって不動産業者さんにペット可物件の経験値が蓄積されてきました。ペットを飼っている不動産業者さんにもよくお会いしますし、ペットと暮らす人への理解とニーズの把握は以前よりも確実に高まっています。
では最後に、不動産業者さんが遭遇した様々なエピソードをどうぞ!
<驚・エピソード>

  • 管理している物件で「ペットを飼いたい。小さな犬です」と相談を持ちかけられたが、よくよく聞いたら「ゴールデンレトリバーの子犬」でした。(神奈川県)
  • 猫と犬を飼っているとのことでしたが、実はタヌキでした。(神奈川県)
  • 初めは「3匹しか飼育していない」と言っていたお客さまが、実は20匹以上飼育していました。(神奈川県)

タヌキは野生動物なので飼育できません。アライグマは特定外来生物。飼育は法律で禁じられています。

<悲・エピソード>

  • 建具がキズだらけで、退去費用に400万円かかったお客さまがいらっしゃいました。(北海道)

<喜・エピソード>

  • ペットを通じて入居者同士が仲良くなることが多いです。(東京都)
  • ペット可物件に入居されるお客さまには、ペットの写真とワクチン接種などのプロフィールを提出していただいています。皆かわいく、入居者さまと同じように印象に残っています。(宮城県)
  • 「知らない街に引っ越してきましたが、毎日、犬の散歩で知り合いが増えてよかったです」というお客さまがいらっしゃいました。(千葉県)

<焦・エピソード>

  • ペットの体重制限(10㎏まで)がある物件をご紹介する際、お客さまが飼っているペットがギリギリの体重だったため、これ以上太らないようにしていただいたことがあります。(東京都)

<解・エピソード>

  • 近くにペットフードを安価で買える店があることを重視しているお客さまがいらっしゃいました。(宮城県)

いかがですか?エピソードを見ると、私たちペットと暮らす側にも、無知だったりいい加減なことをする飼い主さんがいることがわかりますよね?その一方で、楽しくきちんとペット暮らしている人にはあたたかく接してくれている不動産業者さんの姿が垣間見えました。
今回の調査で不動産業者さんのペット可物件への経験値アップが確認できたと思います。しかしまだまだ、まったくペットのことを知らない不動産業者さんに遭遇することもままあります。そんなときは「ペットとペット可物件に詳しい人をお願いします」と言ってみてください。そこでよい返事がなければ、別の不動産会社に乗り替えましょう。

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