ペット可物件で暮らす

【第2回】柴犬と一人暮らししたい入居者さんがやってきた!

こんにちは。横浜にある愛犬家専用のペット共生型賃貸マンション「シェンノワール」の大家です。
前回の「大家とリードフックは使いよう」に続く2回目のコラムは、シェンノワールへの入居を機に、初めての愛犬を迎えた方のお話です。愛犬との暮らしを夢見て、思い切ってその夢に飛び込んだ方のいきさつと、飛び込んでみての現状はどんな感じなのでしょうか??

愛犬ライフを始めるには、まずは住居探しから

今回ご登場いただくのは、大の柴犬好きのAさん。
諸事情により引越しをすることになり、この機会に柴犬を迎えようとペット可賃貸を探していたところ、たまたま空室だったシェンノワールを仲介業者さんに紹介されたそう。
そんなAさんが仲介業者さんに連れられてシェンノワールの内見に来たのは、春の引越しシーズンが始まったばかりの頃でした。空室が埋まらず焦りを隠しきれない世話焼き大家は、たまたま在宅だったことをいいことに、
「このマンションの入居者は全員愛犬家なので安心ですよ」
「これから愛犬を?愛犬探しをお手伝いします」
「犬を飼うのが初めて?私達大家が何でもご相談に乗ります」
と、挨拶もそこそこにAさんに猛アピール!
これが功を奏したのかはわかりませんが、 その日のうちにAさんはシェンノワールに入居を決断してくれました。

初めての愛犬・柴犬探し!

内見からしばらくして、無事に引越しを終えたAさん。新居での生活が落ち着くのを待って、いよいよ愛犬探しの始まりです。
ひと昔前までは、犬を手に入れる手段といえば、近所で生まれた仔犬をもらったとか、その辺を歩いていた迷い犬を保護したなどの受け身なケースを除くと、ペットショップで購入するくらいしかありませんでした。でも最近は、ブリーダーからの購入や保護犬の譲渡という手段も増えつつあります。
ということでAさんにご希望を伺うと、柴犬であれば特にこだわりはないとのこと。それならば、初めての愛犬(しかも難易度UPの一人暮らし)なので、性格がわかる成犬も候補に入れてみませんか?と、まずは保護犬の譲渡会にお誘いしてみました。
ところが今は空前の柴犬ブームで、譲渡会に参加していた柴犬も御多分に洩れず高倍率。一人暮らしのAさんが選ばれるほど、保護犬譲渡の審査は甘くありません。お誘いしていながら不勉強なことを謝りつつ、次の選択肢として柴犬のブリーダーを訪ねてみることにしました。

ついに運命の出会いが!

譲渡会からしばらくして、Aさんと世話焼き大家夫婦は、とある柴犬のブリーダーを訪ねました。
するとそこには、生まれて2ヶ月の仔犬が2匹。誰が見ても目がハートになってしまうほどの可愛らしいコ達が私達を出迎えてくれました。
思わず「どちらかに決定!」と危うく口走ってしまいそうでしたが、いかんいかん、犬を選ぶには冷静な判断が必要です。
というのも、日本犬は元来、番犬として飼われていたため、警戒心が強く飼主にしか懐かない気難しいコが多いと言われており、見た目で決めてしまっては後々苦労することになるからです。
ちなみに、我が家の黒犬たち(甲斐犬の風花と華瑠美)も日本犬。オヤツさえ貰えれば基本的に誰でもOKな華瑠美でも、初対面の人には日本犬らしく警戒します。風花にいたっては夫専用の番犬、私ですら夫に近づくのを嫌がる“THE日本犬”なので、まぁまぁ後々の苦労をさせてくれます(涙)。

夫に抱っこされる風花と、羨ましそうに見つめる華瑠美(笑)

もちろんAさんは番犬を求めてはいないので、飼いやすいフレンドリーなコをオススメしたいのですが、仔犬の段階ではその判断はなかなか難しいところ。なので、仔犬を選ぶ際に参考となる親犬や兄弟犬の性格をブリーダーさんに確認してみると、「このコたちの血統は、とてもフレンドリーな性格なので飼いやすいですよ」とのこと。
確かにその犬舎にいた柴犬はどのコも皆フレンドリーだったので、「犬初心者のAさんでも大丈夫そうだね~」と大家夫婦で話していたところ、その横で、早くもAさんは運命の出会いを果たしてしまっていたのでした(笑)。
▼Aさんの運命の瞬間!

「真っ先に来てくれたことが決め手だった」とAさん

柴犬との一人暮らしがスタート!

さて、愛犬も無事決まったし後はお迎えするだけ!と行きたいところですが、はやる気持ちを抑えて、ここでもひと呼吸が必要です。
一人暮らしで犬を飼うということは、日中のほとんどをお留守番させることになります。「犬は群れの動物、お留守番前提で飼うなんて可哀そう」というご意見もありますが、飼主の生活パターンに慣れてしまえば、犬もストレスなく過ごせるようになってくれます。でも新しい飼主のもと、かつ新しい環境でのいきなりのお留守番は、犬にとってとても大きなストレスです。なので、犬が環境になれるまでの時間を確保できるよう、お迎えするタイミングは長期休暇に合わせることがベストです。
Aさんの場合は、運命の出会いがGW直前の4月中旬だったので、愛犬をお迎えする日をGW初日としました。それまでの2週間は、ケージやリードなどの愛犬グッズを準備して環境を整える時間、とてもよいタイミングで愛犬に出会うことができました。
ということで、いよいよGW初日、Aさんと柴犬かりんちゃん(♀)の二人暮らしのスタートです!
お迎え当日は、大家夫婦もお部屋にあがらせてもらって、ゴハンのあげ方やトイレのしつけ、遊び方やお留守番のトレーニング方法を先輩愛犬家としてアドバイス。ついでにお散歩の仕方とシェンノワール周辺のお散歩コースをレクチャーしたりと、世話焼き大家っぷりを存分に発揮させていただきました。

お迎え当日のかりんちゃん

その後の愛犬ライフは?

かりんちゃんとの生活も1年以上が経過したAさん、その後の生活はどんな感じでしょうか?
一人暮らしで愛犬との生活が始まると、愛犬を第一に考えた生活スタイルに変わります。平日の朝は、これまでより1時間早く起きてお散歩→愛犬にゴハン、夜は仕事から帰宅後、ひと段落する間もなくお散歩→愛犬にゴハンという、想像以上に過酷な毎日に変わります。
休日もしかりで、日頃のお留守番のストレスを解消してあげないと!といつもより長めのお散歩をしたり、休日までお留守番をさせてしまうのが忍びなく、友達からのお誘いをお断りしてしまったり…。
もちろん、それを承知でかりんちゃんとの生活を選んだAさん。たまにマンションの前やお散歩コースでお見かけするのですが、寝不足ですと言いながらも「2時間散歩しちゃいました(笑)」と楽しそうにお話ししてくれるAさんwithかりんちゃん。他にも、お散歩で知り合った犬友と少し遠くの公園までお散歩に行ったり、犬連れOKのテーマパークに遊びに行ったりと愛犬生活を楽しんでいるようです。

右がかりんちゃん。同じくシェンノワール入居犬のヤムちゃんと。

以上が、大好きな柴犬との生活に飛び込んだAさんのお話です。
愛犬との暮らしを夢見ている方に、少しでもそのイメージが伝われば…という思いで書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
ただ、愛犬の寿命は約15年。
元気な時だけでなく、病気になったり介護が必要になったりと大変なことが起こる可能性もあるので、犬を飼う前にしっかり考えることが重要です。
その上で「やっぱり愛犬を迎えたい!」と思った方、素敵な愛犬生活を始められることを陰ながら応援しています。頑張ってください!(その際はぜひ、シェンノワールへ 笑)

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