ぺっ太とともに犬と暮らせるペット可物件を探す連載。第10回目はペット可物件の重要事項説明について取り上げます！
【登場人物紹介】

ヨーコさん…東京都在住の37歳女性。43歳の夫と共働きで、小学3年生の娘が1人。

小太郎…ヨーコさん家の柴犬8歳。柴犬は一般的に中型犬とされるが、日本犬の中では小型犬とされる。

ぺっ太…本サイトのマスコットキャラ。ぜいたくなお腹がチャームポイントのパグ。

ペット可物件契約の前に必ず行われる重要事項説明とは？

ヨーコさん、この間の入居の申込みとペット面接はどうだった？

バッチリよ！小太郎、さすが8歳という感じで落ち着いていたわ

ワッフン（まあね～）

よかったね～。じゃ、次はいよいよ重要事項説明かな

重要事項説明って、確か、契約の前に聞く説明のことよね？

そうだよー。不動産会社の宅地建物取引士（※旧「宅地建物取引主任者」）が借主と対面して、これから結ぶ賃貸契約の内容を説明するんだ。建物賃貸借契約の前に必ずやるよう法律で決められているんだって（宅地建物取引業法第35条第1項）。確認内容はだいたいこんな感じ～

■「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」国土交通省（※第35条については16ページに記載）

必ず、重要事項説明書のペット飼養の詳細を確認しよう！

なんだかいろいろあって、混乱しそう！

だよねー。もちろん、分からないことや納得できなことがあったら質問していいんだよ。特に、ペット可物件ではペット飼養に関する部分を念入りにね。あと、原状回復費用や敷金の返却、更新料などもトラブルになりがちだから、よく聞いてね

うん…分かった…でも、その場で聞いただけでは判断できないこともありそう…

だったら、事前に「重要事項説明書」をもらって、読んでおくといいかも

それいいわね！

でも…確認しても納得できないことがあったら、サインしなくていいのかしら？

うん。保留することもできるよ

重要事項説明に納得したら、サイン・捺印をする

それから…もしも、自分の勘違いとかでどうにもならない場合、お部屋の契約を中止しても問題ないのかな？

大丈夫だよ。申込金は返却してもらえるし、違約金も発生しないはず

よかった！もちろん、審査通ったらそうならないように進めるつもりだけど

問題なければサインして印鑑を押してね。これで、「ちゃんと説明を受けて納得しました」ということになるわけ

了解～

重要事項説明書にサイン・捺印すると、後から「聞いていなかった」と言っても、基本的に通じないからね

うん、わかった！

そういえば重要事項説明書って、賃貸人と賃借人とが直接、賃貸借契約を結ぶ場合はいらないのだけど、ペット可物件の場合は、専門の不動産会社・仲介業者に重要事項説明書を交付してもらったほうがおススメだよ。トラブルの予防になるからねー

あとね。じつはいま、重要事項説明のIT化が進められているんだ。近い将来は、宅地建物取引士（不動産業者）とお部屋を借りる人が、パソコンで対面して重要事項説明ができるようになりそうだよ！

すごーい！忙しい人や遠くから来てお部屋を探す人に、便利になりそうね