ペット可物件を知る・探す

ペット可物件の探し方7:ペット可物件ならではの見学・内見チェックポイント

ぺっ太とともに犬と暮らせるペット可物件を探す連載。第7回目はいよいよお部屋の見学・内見です!
【登場人物紹介】

ヨーコさん…東京都在住の37歳女性。43歳の夫と共働きで、小学3年生の娘が1人。

小太郎…ヨーコさん家の柴犬8歳。柴犬は一般的に中型犬とされるが、日本犬の中では小型犬とされる。

ぺっ太…本サイトのマスコットキャラ。ぜいたくなお腹がチャームポイントのパグ。

いよいよペット可物件の見学!下準備と持っていくものは?

ぺっ太くん!明日、1件目の不動産会社に行ってお部屋の見学をするのだけど、当日は何を持っていけばいいかしら?

明日?何時から見学するの?

10時から3物件よ

へー、明日は天気がいいからよかったね!物件見学はやっぱり、晴れの日の日中がベストだよ。持っていくものは…普通の賃貸物件と同じかな

お部屋の見学・内見で持っていくもの

物件間取り図…不動産会社でいただけますが、ウェブ上の掲載条件と確認するため、プリントアウトしたものを用意しましょう。
方位磁石…スマホアプリで代用できます。アプリはあらかじめダウンロードをしておきましょう。
周辺地図…一人で見学する場合は不動産会社で用意してくれることも。スマホで代用できますが、紙のほうが書き込めるので便利です。
デジカメ…掲載されていない箇所や、気に入った箇所、気になる箇所を撮影します。ケータイ・スマホで代用できます。
メジャー…ある程度、長さのあるスチール製のものが高さも測れて便利です。
家具などのサイズ表…愛用のベッドやソファ、冷蔵庫・洗濯機などの大きな家電はあらかじめサイズを測って表にしておきます。
チェックリスト…あなたなりの優先順位でチェックリストを用意しましょう。

なるほど、家具のサイズ表かー。このあと測っておかなきゃ。地図はグーグルマップをプリントしておこうかな。それと、チェックリストね!お部屋のチェックポイントは普通の賃貸物件とだいたい同じかしら?

そうだね。普通の賃貸物件の見学に加えて、ペット可物件ならではの見学ポイントがあるよ~

え、教えて!

「日当たりと風通し」:ペットには暑さが大敵!

部屋の向き(方角)を方位磁石で確認してから、日当たりをチェックします。東向きの部屋は午前中の日当たりがよく、西向きは午後から、南向きは日中を通してよい日当たりですが、前にある建物の高さや距離でまったく違ってくるので注意してください。敬遠される北向きの部屋でも、周囲に高い建物がなければ明るさもあり、夏涼しいというメリットがあります。
ペットには冬の寒さよりも夏の暑さが危険です。ペットだけを残して日中留守にするお宅では、夏場を意識してお部屋を選びましょう。特に、アパート・マンションの最上階は、熱せられた屋根からの熱気で、暑さが一層厳しくなります。部屋の暑さには風通しの良し悪しも大きく関係します。風通しのチェックは、実際にすべての窓を開けて確認しましょう。

「広さ・間取り・構造」:ペットに落ち着けるハウス(寝床)を確保できるか

図面にある情報が正しいかどうか確認しながら、家事動線など、実際の暮らしをイメージして動いてみましょう。その際、ペットが落ち着いて過ごせる場所(ハウス・寝床)が確保できるかがポイントです。ハウスの場所は、犬はリビングの隅やリビングの隣の部屋に1か所、猫は静かで隠れられる場所、暖かくて狭い場所などの2、3か所は必要です。
また、冷蔵庫や洗濯機、家具を配置する場所があるかどうか、収納は足りるかなどもチェックします。家電に使うコンセントの位置や数もチェックしましょう。

「床と壁」:ペットにも人にも負担がかからないものがベター

オシャレで掃除しやすいフローリングは、賃貸住宅でもっとも多様されています。しかし滑りやすく、ペットの足腰に負担をかけてしまうのが難点。できれば、カーペットやフロアクッション、畳のほうが無難です。また、フローリングでのペットの足音は階下に響きます。防音面からもフローリングはあまりおすすめできません。しかし、プラスαの費用をかければフローリングの難点をカバーできます。ご自分でペットが遊ぶ場所や歩く場所にラグやタイルカーペット等を敷くことを視野に入れて、床のタイプを選びましょう。
壁は、ペット共生マンションなどでよく採用されている腰壁タイプがおすすめ。原状回復時に汚れた下部のみを張り替えるので低コストです。猫の場合は、爪に引っかかりやすい布タイプの壁紙のお部屋は避けたほうがよいでしょう。

タイルカーペット(東リ株式会社「ファブリックフロア」)の使用例

タイルカーペット(東リ株式会社「ファブリックフロア」)の使用例「設備や電波状況など」

エアコン、照明、温水便座、給湯などの図面にある設備はすべてあるか、きちんと使えるかどうかを確認します。ドアや窓はスムーズに開閉できるか、網戸が使えるかどうかも忘れずに。ペット用のくぐり戸やゲートがある物件は、使用に問題がないか確認してください。
また、携帯電話の電波状況も確認しておきましょう。

1つ1つ間取り図と合っているかを確認しながら、写真を撮っていくといいよ。不具合や汚れは、元々あったものと分かるように必ず撮影しておいてね。入居を条件に修理・クリーニングしてくれる場合もあるので、不動産会社の人に聞いてみてね

分かった!

そうだ!肝心なことを忘れてたよ

「ペット飼育細則」は、物件見学・内見時に確認する!

お部屋の見学・内見時は、不動産会社と「ペット飼育細則」や「ペット飼育特約」の確認をしておきましょう。「ペット飼育細則」「ペット飼育特約」とは、物件ごとに決められたペットと住むためのルールや設備の原状回復についての取り決めです。例えば、こんな項目が挙げられます。

  • ペットは1匹までとし、善良な環境で飼育すること
  • 夜中に高音で鳴かせないようにすること
  • 室内の建具を噛んだり引っ掻いたりして傷つけないように対策を講じること
  • エレベーター、廊下等の共用部分等では、必ず動物を抱きかかえるかケージに入れて運ぶこと
  • バルコニー等で給餌、排尿、排便、ブラッシング、抜け毛の処理をしないこと
  • ペットによる床・壁・建具・柱の汚損、破損、着臭の原状回復費は、退去時に賃借人が全額負担すること

フムフム。見学・内見のときに「飼育細則」を確認しておけば、その物件でのペットとの暮らしがイメージしやすいわね

もちろん、敷金・礼金・管理費・更新料など、諸費用の確認も~。ペットの飼育でどれかが追加になる場合があるからね~

この記事が気に入ったらいいね!
をお願いします♪

facebookのタイムラインに最新記事をお届けします