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ペット共生住宅に携わる人への認定資格「ペット共生住宅管理士」開講!詳しい内容を愛動協で聞いてきた

2019/06/19

2019年6月からペット共生住宅に携わる人が対象となるペット共生住宅管理士が開講しました。これは、公益社団法人 日本愛玩動物協会の認定資格です。
ペット可賃貸、ペット可物件の中でもっとも人とペットが快適に暮らせる物件といえるペット共生住宅。詳しい内容をお聞きしてきました。

ペット共生住宅管理士、開講の背景は…?

6月初旬、当スタッフは公益社団法人 日本愛玩動物協会(以下、愛動協)へ。愛動協といえばペットの飼い主さんにはペットオーナー検定、ペット関連業者の方には愛玩動物飼養管理士の認定法人としておなじみでしょう。ペット共生住宅管理士について、広報・啓発課の竹田千寿さんに詳しくお聞きしました。
──ペット共生住宅管理士はどんな背景から開講することになったのでしょうか?
当協会は設立から40年、ずっとペットの正しい飼い方の普及と啓発活動を続けてきました。この主軸は今後も変わりありませんが、同時にもっと住環境の整備に目を向ければ、人とペットがより楽しく安全に快適に暮らしていけるのではと数年前から住宅に関わる事業を進めています。近年はペット共生住宅への関心が高まり、住宅メーカーそれぞれのペット共生住宅、そのノウハウが生まれています。きちんと考えられたペット共生住宅もあれば、単なる空室対策もあると聞こえていました。
──その通りです。住宅業界からは何か聞こえていましたか?
はい。「ペット共生住宅に関心があるが、どう手を付けていいかわからない」「お客様に説明しきれない」「何に気を付けて作った住宅がペット共生住宅なのか?」という疑問や課題が聞こえていました。やはり、ペットオーナーを満足させるためにはペットの知識が必要不可欠です。これを踏まえた上で「こういう住宅がいいですよ」と教えられる人を育てることが目的です。

ペット共生住宅管理士ウェブサイト

ペット共生住宅におけるペット共生住宅管理士とは?

──ここでのペット共生住宅とは、小型犬から大型犬、猫も飼育できる集合住宅のことでしょうか?
ペット共生住宅というと、一般的に入口に「犬の足洗い場」、中庭に「ドッグラン」、部屋に「キャットウォーク」などがある住宅、いろいろなペット用設備がある住宅をイメージします。でも、キャットウォークがあっても犬は使いませんし、シニア猫も使いません。ペット専用設備はアピールポイントとしてわかりやすいのですが、それよりも防音をしっかりするとか、床材・壁材の選択などの一見、わからないところの工夫が本当のペット共生住宅ではないでしょうか。
ペットの種類や年齢によって必要なペット設備は違います。結局のところ、ペット共生住宅はペット専用の設備がたくさんついている住宅ではないと思います。とすれば、ペット専用設備はどういうものがあるのか、ペットには何が必要で何がいらないのか、将来は何が必要になるのかを考えながら、ペットそれぞれに合った家造りをしてもらうのがいいですね。ペットの変化を見据えながら、変化に対応できる自由度の高い家を造っていただきたいと思います。
これらを不動産・建築関係の方がお客様にご提案できるように、また、自分でペット共生住宅を造られる人にも参考にしていただきたいと思います。

日本愛玩動物協会の竹田さん。

──さまざまな意識のペットオーナーがいます。ペット共生住宅管理士は彼らへどうアプローチしますか?
ペットオーナーはペットのことをわかっている人の言葉を信頼します。不動産・建築関係のペットを飼ったことがない人でも、ペット共生住宅管理士は愛玩動物飼養管理士2級の取得が条件となるので、ペットの知識が身につきます。名刺に「愛玩動物飼養管理士2級」「ペット共生住宅管理士」と入れていただき、お客様との信頼関係づくりに役立ててください。
──ペット共生住宅がもっと増えてほしい当ペットホームウェブとしては、トラブルを恐れてペット共生に二の足を踏んでいる大家さんの意識を変えてくれるのでは?という期待があります。
ペット共生住宅はきちんと運営すればトラブルなくやっていけます。その準備、勉強としてもぜひ。また、愛玩動物飼養管理士2級では犬種などが学べるので、ペット共生賃貸の「ペット審査」に役立つと思います。

ペット共生住宅管理士の詳細、認定までのスケジュールは?

──どんな人がペット共生住宅管理士を受講できますか?
まず、愛玩動物飼育管理士2級の所持が条件となります。愛玩動物飼養管理士はペット業界の動物取扱責任者の資格要件の一つとして国や自治体から認められている資格です。犬猫だけでなくその他の小動物や爬虫類の飼育も学びます。テキスト教材・DVDなどで学習した後、スクーリング(1日)、課題提出を経て、試験を受けていただきます。
愛玩動物飼育管理士2級をもともとお持ちの方は、ペット共生住宅管理士にお申し込みください。以下3冊の教材で自宅学習し、お申し込み6か月以内にオンライン方式の検定を受けていただきます。

内容:集合住宅で犬猫を飼うマナーと心得、うさぎ/小動物/小鳥の飼い方、ペットの安全を守る

内容:ペット共生マンションの歴史、動物別環境整備のポイント、周辺環境、共用部分、専有部分など

内容:ペット共生住宅の管理運営のポイント、ペットクラブの作り方、各種ペットサービスなど

──学習には平均どのくらいかかりますか?
テキスト3冊とかなりボリュームがあるので、しっかり読み込んでいただくと約1ヶ月はかかると思います。お申込みには検定料のみ(5,000円)とテキストと検定料のセット(20,000円)を設けています。
──合格証はどんなものですか?
認定番号とお名前を記載したカード付きの認定証になります。

ペット共生住宅管理士、最速の誕生は?

──第1号のペット共生住宅管理士が誕生するのは、いつ頃でしょうか?
6月3日に受講受付がスタートし、受付1日で約20名のお申込みいただいております。その後、6月中旬に、認定登録者第1号が誕生しました。
愛玩動物飼養管理士2級から受講する方は、夏期申込(6月1日~8月15日)で来年2月に受験し、認定登録後すぐにペット共生住宅管理士に申込めば、来年4月以降にペット共生住宅管理士の試験を受験することができます。
──ペットホームウェブとしても、これからは、ペット共生住宅管理士のみなさんがペット共生住宅をもっと身近にしてくれるのでは?と期待しています。本日はありがとうございました。

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