ペット可物件で暮らす

DOG-LABO(ドッグラボ):ドッグランの設計・施工「より充実した設備が求められているドッグラン。安心・使いやすさ・楽しさを設計段階から心がけています」

犬の運動不足解消だけでなく、犬と飼い主のコミュニケーションの場として重要な役割を持つドッグラン。最近は、大型商業施設や高速道路サービスエリアなどにも設置が増え、家族とおでかけするワンコたちのオアシスになっています。
新東名 NEOPASA浜松」を筆頭に、関東・東海エリアの高速道路サービスエリアのドッグランを多く手がけている信建工業株式会社は、ドッグランそのものの施工から遊具やアジリティー競技用の障害、ペット共生住宅用の設備などを設計・販売しています。もともとは公園やレジャー施設の設備などを主に手がけていたという同社が、犬に関連する事業を始めたいきさつは…?
DOG-LABO事業部の中村智則さんに、同社の事業内容や、最近のドッグラン事情等についてお聞きしました。

ドッグラン設備などを扱うDOG-LABOの立ち上げはどのようないきさつだったのでしょうか?

信建工業株式会社は昭和55年に設立以来、主に公共向けに公園施設や環境・福祉関連製品などを製造販売する公園施設メーカーとして事業を展開し、現在に至ります。
平成18年頃、当社の社長が軽井沢のリゾートホテルをプライベートで訪問した際に、愛犬を連れてリゾートを楽しむ人々に多く出会いました。それを見て、今後少子化が進む中で「子供の遊ぶ公園」だけでなく、「家族であるペットと楽しむ公園」のニーズが高まるだろうと考え、ドッグランづくりを新規事業の1つとして取り組もうと思い立ちました。
当初は、様々なメーカーが作っているドッグラン向けの製品を取り扱う形からスタートをしようと考えましたが、色々と探しても、国内には、ドッグラン向けの専門製品が流通していないことが分かりました。そして、“ドッグランを整備するための指針やマニュアル”についても同様でした。オリジナル商品の開発を行うプロジェクトを組んだものの、社内に犬の知識を有するスタッフがおらず、約2年間ほど苦戦が続きました。
ようやく犬の知識・ペット業界経験を持つスタッフを入れることができた平成20年、商品開発および販路開拓に向けた体制を確立し、“ヒトとイヌの共生施設~ドッグランおよび付帯施設”を取り扱うDOG-LABO事業を本格的に開始したのです。

DOG-LABOが手がけたサービスエリア(新東名 NEOPASA浜松)のドッグラン。

DOG-LABO事業について教えてください。

信建工業DOG-LABOは、公共団体・民間企業・個人事業主・及び一般ユーザーの皆様向けに、ドッグランおよびペット犬向け各種施設を販売するメーカーです。
また、製品の販売のみでなく、ドッグランやペット犬向け施設について、計画段階からの企画・設計から施工・運営業務受託まで、ワンストップで高品質のサービスをお届けしています。

新東名のサービスエリア、NEOPASA駿河湾沼津のドッグラン。

ペット共生住宅からのオーダーも多い犬の足洗い場(シャワープレイス)。

ペット用設備を企画開発する際に参考すること、こだわり等があったら教えてください。

私どもでは、“すべての顧客(エンドユーザー)に満足と安心を提供できる環境の創造”をコンセプトに、ハード(設計・設備)、ソフト(ノウハウ)、サービス(オペレーション)をトータルでご提案したいと考えています。
そのためには、安全対策、抗菌処理、臭い対策、メンテナンスの簡素化など、これまで配慮されていなかった顧客の不満や不安に対して、安心・使いやすさ・楽しさを設計段階で組み込むように心がけています。また、デザイン面などでも施主様のご要望に応じて様々なオリジナルデザインをご提案できるよう、日々、研究を重ねています。
公園設備のプロフェッショナルとして34年の知識とノウハウを持つ当社だからこそ、ドッグランなどのペットへの様々なケア設備の開発・施工が可能です。

デザイン性、機能性を兼ね備えたリードフック。

最近人気のドッグランの設備やスタイルはどんなものでしょうか?

当社の最近のヒット商品は、水洗式のドッグトイレ・おしっこポールです。これはワンちゃんがおしっこをした後、ワンプッシュで水を流すことができるというものです。この製品を導入した施設では、おしっこの嫌な臭いが出なくなった、おしっこをされる場所が固定化できた…などの喜びの声をいただいています。
ドッグランのスタイルでは、以前よりも充実した設備のものへのニーズが増えています。
足洗い場・水飲み・ウンチ捨てゴミ箱・ベンチといった基本的な設備のみならず、遊具・アジリティー・日除け・写真撮影台などを設置する機会も多くなっています。
また、大きな変化が感じられるのは地面です。これまでは芝生、もしくは土砂が一般的でした。ここ最近では、クッション性が高くメンテナンス性が優れた、ウッドチップやゴムチップ舗装、イワダレ草などの地面を導入することが多くなっています。

イオンレイクタウン越谷に設置されたおしっこポール(右)。

今後の展開について教えてください。

今後は、さらに整備が広がっていくと思われる愛犬向け施設づくりの受け皿となりうるレベルの製品を開発し続け、世の中の愛犬家、ペット向けサービス事業者様のお役に立てる企業となり続けられるよう活動していきたいと考えます。

新東名 NEOPASA駿河沼津のドッグラン。

お仕事をされている上で気づいたことや気を付けていることはありますか?

においや排泄物への対策となる施設のニーズが高まっていると感じています。また、ペット共生マンションやペット共生住宅の分野でも、「愛犬の立場・飼い主さんの立場に立った施設をつくりたい」という問い合わせを多くいただくようになってきました。
さらに、リゾート施設や観光地など、これまであまり愛犬同行が推奨されてこなかった業種で、ここ1~2年、急激にドッグランやドッグ施設の整備に対するお問合わせが増えています。
それらの新しいニーズに対応できるよう、さらなる商品開発やノウハウの構築を進めていき、この分野のパイオニアオンリーワン企業として、愛犬家・飼い主様・施設の事業者様それぞれに、責任を持って満足いただける仕事をしていきたいです。

人気の遊具、切り株すべり台。

犬と暮らしている人へ一言

当社はこれからも、色々な場所にドッグランなどをつくっていく予定です。ぜひ、ワンちゃんと一緒にいろいろな場所へお出かけして、ドッグランや設備を利用してみてください。みなさまとワンちゃんがハッピーになれるお手伝いができたらうれしいです。

犬が安全に楽しめるドッグランを日々追及しています!と、中村さん。

取材を終えて

サービスエリアのドッグランがおもしろい!というウワサを聞いて辿り着いたが信建工業DOG-LABOさん。ウワサになっている理由は、同社が安心・使いやすさ・楽しさを念頭に置いた設計・施工をしていることだと分かりました!みなさんもワンコとおでかけの際は、ぜひ、信建工業DOG-LABOさんが手がけたドッグランを利用してみてください。
小型犬から大型犬までの様々な犬種と、老若男女の飼い主さんが訪れるドッグランは、犬の社会性を養ってくれる場所です。飼い主さんにとっても、犬にまつわる世間話ができる貴重な場所といえるでしょう。もっともっと町のあちこちに安全で楽しいドッグランができるといいですね。

この記事が気に入ったらいいね!
をお願いします♪

facebookのタイムラインに最新記事をお届けします