ペット可物件を借りる

ペット可賃貸住宅を探しています。先日、「定期借家契約」という物件を見つけました。家賃も他の物件より安く、興味があるのですが、普通の賃貸借契約と違うのですか?

A.定期借家契約の特徴は、賃貸借期間が予め定められていて、期間満了の際、更新することができない点です。

通常の賃貸借契約の場合は、賃貸借期間が満了しても、借主に家賃不払がなく、普通に建物を使用している限り、貸主は更新を拒絶できません。ですから、借主は安心して住み続けることができます。このように通常の賃貸借契約では、借主は法律上、保護されているのです。
これに対し、定期借家契約の場合は、たとえ借主がきちんと家賃を払い続け、通常に建物を使用していても、期間が満了すれば、更新は認められませんので、借主は退去しなければなりません。
この定期借家契約ですが、契約書で、賃貸借期間が定められていて、期間満了時に更新がないことが明記されていなければなりません。また、賃主は借主に対し、定期借家契約を結ぶ前に、この契約には更新がなく、期間の満了で契約は終了すること書面を交付して説明しなければなりません。
なぜ、このような定期借家契約が法律で認められているのでしょうか。それは、決まった期間に限定するのであれば家を貸してもよいと考える家主がいるからです。たとえば、住んでいる家とは別に、家を一軒持っていて、誰かに貸したいと考えている家主がいるとします。しかし、通常の賃貸借契約ですと、前述のように、借主に賃料不払いがなく、普通に建物を使用している限り、家主は更新の拒絶をすることができません。ですから、借主が自分から自発的に退去するまで、賃貸借契約は続くことになります。家主のなかにはずっと貸し続けることはできないが、決まった期間であれば貸すことができるという人も多いのです。そこで、賃貸借期間が予め決まっていて、更新のない定期借家契約が法律上、認められることになったのです。
ところで、ペット可賃貸物件には、この定期借家契約が増えつつあります。というのは、貸主にとって借主がどんなペットの飼い方をするのか分からないからです。飼い主としてのモラルが低く、適正な飼い方ができずに近隣に迷惑をかけたり、トラブルを頻繁に発生させているような場合には、更新がなく期間満了時に退去してもらうことができるので、貸主にとっては安心なのです。
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ペット可物件探し 11【定期借家契約】

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