ペット可物件を借りる

【保証金・敷引】関西で賃貸物件を借りるときにかかる保証金は、関東の敷金より割高って本当?

関西圏では、賃貸のお部屋を借りるとき、「保証金」がかかる場合があります。保証金は長年、関東圏の敷金より割高になるといわれてきました。関西ならではの商習慣、保証金について、その内容と最近の状況をお伝えします。

関西圏の賃貸物件の商習慣、保証金方式とは?

賃貸住宅を借りるとき、関東圏では初期費用として「敷金」がかかります(敷金方式)。関西圏(京都・滋賀の一部は除く)では、敷金ではなく「保証金」がかかる場合があります。これが保証金方式です。敷金も保証金も、部屋を借りた人が家賃の滞納したときや、部屋を壊したり汚してしまったときの修繕費に充てるお金、いわゆる担保金です。地域によって言い方が変わるだけで、意味合いはほぼ同じ。保証金も敷金も、家賃滞納や部屋の修繕費が発生しなかった場合は、退去するときに戻ってくるのが原則です。

関東の言
い方と相場
関西の言
い方と相場
 説明
敷金
(0~2ヶ月)
保証金
(5~8ヶ月)
賃貸借契約時に大家さんや不動産会社に預ける担保金。家賃を滞納したり、部屋を壊したり汚したりしたときの修繕費に充てられる。退去時、家賃滞納分、修繕費が引かれた差額が戻る。
礼金(0~2ヶ月) 敷引
(保証金の5~6割)
大家さんや不動産会社に支払うお金。礼金は賃貸借契約時に支払うが、敷引は退去時に保証金から自動的に引かれる。どちらも借りた人に戻らない。

保証金の相場は家賃5~8ヶ月、礼金と更新料はありません

関東圏の敷金方式では、敷金0~2ヶ月、礼金0~2ヶ月などが一般的です。礼金とは、もともと上京した学生が下宿するとき、これから大家さんに世話をみてもらうことへの感謝を込めて支払うようになったといわれる、いわば大家さんへの謝礼金。もちろん、部屋を借りた人に戻ってきません。
一方、関西圏の保証金の相場は、家賃5~8ヶ月でした。多くても家賃4ヶ月分くらいを敷金礼金として支払う関東圏と比べると、関西の賃貸物件の初期費用少々は割高。その代わり、保証金方式には礼金と更新料がありません。

かつて礼金は、学生が下宿する際の大家さんへの謝礼金でした

保証金方式には「敷引」があります

ただし、保証金方式には「敷引」があります。敷引とは、退去するときに保証金(敷金)から無条件で引かれるお金のこと。保証金から敷引が引かれ、さらに原状回復費用が引かれた金額が部屋を借りた人に返金されます。つまり、敷引は関東圏の礼金に相当します。
敷引の相場は、保証金の約5~6割が一般的でした。じつはこの敷引、前々から消費者に「分かりにくい」といわれてきたり、また、2001年に施行された消費者契約法をきっかけに、「敷引は消費者契約法第10条に違反するのでは?」と裁判になる例がいくつかあったのです。

最近は、関西圏でも敷金方式が一般的に

そこで関西圏の不動産会社は、徐々に消費者に分かりやすい敷金方式を採用するようになりました。全国規模で展開するフランチャイズの不動産仲介業が増加し、地域によって違っていた商習慣が平準化されたことも背景にあります。現在、賃貸物件の契約時にかかる初期費用は、関東圏と関西圏でほとんど変わりません。しかし、まだ保証金や敷引を採用している物件も見かけられます。
ペットホームウェブでは、各物件詳細ページの「物件情報」に、「敷金/礼金」「保証金/敷引」とはっきりと明記しています(下記)。また、その下にある「保証金償却」は敷引と同じように、退去するときに敷金や保証金から差し引かれるお金のことなので、併せてご確認ください。

借り手市場の現在は、敷金・礼金「なし/なし」物件がいっぱい!

さらに現在は、景気の下降とともに敷金や礼金がどんどん下がり、敷金・保証金か礼金・敷引のどちらかが「なし」という物件、また、どちらも「なし」という初期費用がかからない物件が増加。気軽に引越しできる状況になりました!お部屋や環境に不満を抱えながらペットと暮らしている方は、ぜひ、今のうちに理想のペット可賃貸を探してみてくださいね。

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