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保護猫を迎えると大家さんから支援金!猫殺処分ゼロを目指す仙台市の猫共生賃貸とは?【入居者募集中】

仙台市の猫共生賃貸で保護猫の譲渡を支援する制度がスタートしたそうです。物件の大家さんにどのような制度なのかお聞きしました。入居者募集中のお部屋とともにご紹介します!

仙台初の猫共生賃貸。保護猫ジジとの出会いで大家さんに

犬や猫を愛する私たちにとって、ペットの殺処分ゼロは長年の課題。みなさんのなかにも動物愛護センターや保護団体、保護犬猫カフェ、個人の保護活動家さんを実際にお手伝いしたり、寄付などで支援している人が少なくないのでは?
仙台市で3棟の猫共生賃貸を管理運営している合同会社NecoNectは、2016年、仙台初の猫共生賃貸を新築でつくり賃貸運営を始めました。その代表が「黒猫大家」さん。もともと猫好きだったのでしょうか?
「小さい頃は犬より猫のほうが好きかな、というくらいでした。ずっと飼う機会もなかったのですが結婚した妻が大の猫好きでした。彼女の実家に猫が5匹もいるのですが、行き来して猫たちと触れ合ううちに“やっぱりうちも飼いたいね”となり…。そして迎えたのが黒猫のジジです」

ジジくん8歳。臆病だけど賢くて甘えん坊

ジジくんは東北動物看護学院(仙都動物病院)の譲渡会で出会った保護猫。その頃、仙台市の猫の殺処分は年間1000匹を超え、ご夫婦で胸を痛めていたそうです。ジジくんを介して猫への愛が高まった黒猫大家さんは、もともと手がけていた不動産投資が一区切りがついたのを機に、「猫共生賃貸を一から建築しよう!」一念発起。そして、2016年に完成した新築物件に【シャノワール(黒猫)】と名付けたのです。
その後もう1匹、保護猫のアズちゃんを迎えて、今は2匹の性格の違いや“ケンカするけど仲がいい”様子に癒されているのだとか。

アズちゃん4歳。おてんばのかまってちゃん

猫目線のキャットウォークなど、2匹の猫との暮らしを活かす

NecoNectの猫共生賃貸は全室で猫のみ2匹まで飼育できます。設備には2匹の猫と暮らす黒猫大家さんの経験を踏まえ、きちんと猫目線でつくっているそう。まずは、現在以下4室が入居者募集中の「シャノワール歩坂」を見ながら、物件の特徴について黒猫大家さんにご解説いただきます。
▼シャノワール歩坂:入居者募集中▼
101号室 賃料 3.2万円(管2,000円) 1K/19.30㎡ 敷なし/礼なし(成約済み)
102号室 賃料 3.2万円(管2,000円) 1K/19.30㎡ 敷なし/礼なし ※衣類乾燥機付き
201号室 賃料 3.7万円(管2,000円) 1K/19.30㎡ 敷なし/礼なし
203号室 賃料 3.7万円(管2,000円) 1K/19.30㎡ 敷なし/礼なし ※衣類乾燥機付き(成約済み)
※2022年1月末までフリーレント1か月キャンペーン中!

キャットウォーク、キャットステップ

シャノワール歩坂にはキャットウォークとキャットステップが備え付けられています。きちんと猫目線で日向ぼっこするための目的地を考え、窓と連携した設計にしました。上り下りする箇所を2か所以上にして猫が周回できるように、2匹の猫がここで喧嘩して逃げるときなど、どっちの方向からでも行けるようにしました。もちろん耐久は2匹乗っても問題ありません」

シャノワール歩坂101

日向ぼっこができるキャットウォーク

フェミニンな202号室

木の質感がモダンな102号室

203号室は202とクロスの色違い

102のL字ステップ

猫のトイレスペース

シャノワール歩坂の猫のトイレスペースはクローゼットの下に確保しました。ニオイ対策として換気扇を付け、猫トイレが2つまで置けます。その他の物件では、キャットステップと一体化して部屋の角に造作でトイレスぺースを設けるなどしています」

脱走防止対策

「設計からかかわった新築物件では、玄関へのルートに扉を2か所にして脱走できないようにしています。個人的に猫にはキッチンに入ってほしくないので、まずは居室とキッチンを扉で区切り、さらにキッチンと玄関の間に扉を設けています。今回募集中のシャノワール歩坂はリフォーム物件なので、居室とキッチンの間の扉1枚になります」

シャノワール歩坂101間取り図

「窓は換気で開けることを前提に、簡易的に網戸ロックをつけて網戸が簡単に開かないようにしています。網戸の網もすべて、猫が引っかけても伸びないペット対応の強い網にしています」

床・壁

「壁紙は傷に強いタイプを採用しています。床は、新築物件は傷に強くて滑りにくいふわタイル、またはそれに近いものを採用。リフォーム物件のシャノワール歩坂は既存のフローリングを活かしましたが、ワックスをかけすぎないようにしました」
▼シャノワール歩坂の水周り▼

保護猫を迎える入居者さんを大家さんが支援します!

2020年11月、NecoNectはこれから保護猫を迎える入居者さんを支援する「保護猫譲渡支援制度」を立ち上げました。
この制度はNecoNectの所有物件、または認定パートナー物件に住んでいる入居者さんがNecoNectの指定保護団体(東北動物看護学院/おうちにおいで)から保護猫を迎えた場合、譲渡支援金として3万円が物件オーナーから入居者さんに支給される、というものです。

「保護猫を迎えるのも初期費用がかかるので、入居者さんの負担軽減になって喜んでもらえるのでは?と思いました。また、1匹でも多く早く譲渡したい保護猫団体さんにとっても保護できる枠が空くのでメリットです。大家側としてはこれから猫を迎えたい人にアピールできます。三者にとってメリットになる制度設計をしました」

愛猫2匹の仲間たちも幸せになって欲しい

仙台で保護猫を迎えたいと考えている人にぴったりのお部屋と制度ではないでしょうか?大家さんが猫好きで、保護猫を迎えたら支援金が出るなんて、猫好きならうれしいはず!
ところで仙台の猫の殺処分は、今どのような状況なのでしょうか?
「殺処分自体は一時期よりだいぶ減ってきてはいます。ただ最終的にゼロにしなければいけないし、そのために様々な取組みが必要です。仙台はわりと行政が機能していて動物管理センターアニパル仙台がきちんと活動しています。それにプラスして民間の保護団体もきちんと動いています。だから、みなさんの意識と我々が住む場所の提供ができれば、殺処分ゼロもそんなに難しくはないと思っています」
猫ブームの裏側でなんの罪もない猫が殺処分されています。黒猫大家さんの保護猫を思うこの取組みが、これから保護猫を迎えたい入居さんにつながりますように。みなさんもぜひこの記事を猫好きや仙台の友人にお知らせくださいね。

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