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住宅を買うための資金計画を立てよう!費用内訳や住宅ローンも解説

緑の芝生の上にたくさんの家が置いてある写真

住宅の購入を検討している方のなかには、「資金計画を立てたい」「まず、どのような費用がかかるのか把握したい」とお悩みの人もいるのではないでしょうか。

住宅は、一生に一度の大きな買い物なため、入念な資金計画が大切です。

この記事では、住宅の購入に必要な費用を「土地代」「建物代」「諸費用」に分けて解説します。住宅購入の支払いスケジュールや計画を立てるときのポイントも紹介するので、住宅の購入を考えている人は、ぜひ資金計画の参考にしてください。

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住宅の資金計画を立てるコツ

住宅の資金計画を立てるコツ

住宅を購入するために、まずは予算を決める必要があります。そのためには、「住宅購入にかかる費用」「支払いスケジュール」について知り、「住宅ローン」についての理解を深めたうえで住宅の資金計画を立てることが大切です。

注文住宅の購入には、土地代や建築代のほかにも、諸費用やメンテナンス費などさまざまな費用がかかります。費用の種類や支払いのタイミングは複雑なため、正しい知識を身につけて家づくりの資金計画を立てることは、住宅購入の第一歩です。

また、住宅を購入するときは多くのご家庭が住宅ローンを利用します。住宅ローンの仕組みを理解して返済をシミュレーションしてみると、立てた資金計画を実現できそうか判断できます。

資金計画を正しく立てて住宅の予算を把握できると、家の仕様の選択がしやすくなるだけでなく、契約が進んだ段階で慌てることなくスムーズで納得のいく家づくりを実現できるでしょう。

【内訳】住宅の購入に必要な費用

住宅の購入に必要な費用

注文住宅の購入に必要な費用は、以下の3つです。

  • ・土地代
  • ・建物代
  • ・諸費用

それぞれ解説します。

土地|平均1,800万円

注文住宅を購入した世帯の、土地購入資金の全国平均は約1,800万円です。

土地の価格は、エリアによって相場が大きく異なります。一般的に、駅や商業施設などの近くにある生活に便利な土地ほど、価格は高額になる傾向です。

ハウスメーカーの担当者は土地の情報に詳しい人も多いため、あなたの予算に見合ったエリアを紹介してもらえるように具体的な希望を伝えてみましょう。

LIFULL HOME’Sのウェブサイトでは、エリアごとの土地価格の相場を簡単に検索できます。土地の相場を知っておきたい人はぜひ活用してみてください。

⇒LIFULL HOME’S「価格相場」はこちら

建物|平均4,000万円

注文住宅を建築する費用の全国平均は、約4,000万円です。

建築費用は、建物本体にかかる「本体工事費」と、建物本体以外の部分にかかる「付帯工事費」に分けられます。それぞれの具体的な項目の例は、以下のとおりです。

本体工事費用 付帯工事費用
・基礎工事(構造全体を支える家の土台作り)
・仮設工事(工事に必要な足場や敷地の囲い)
・外装工事(外壁や屋根の塗装、装飾など)
・断熱工事(壁や床下に断熱材を取り付ける)
・内装工事(内壁や天井の塗装、装飾など)など
・解体工事 (建て替えの場合に古い建物を解体)
・引き込み工事(水道、電気、ガス管の配管)
・地盤改良工事(地盤の強化)
・外構工事(駐車場、フェンスや門、庭など)
・照明、カーテン工事(取付)など

依頼するハウスメーカーや工務店によって、各項目の費用は異なります。住宅の建築費を抑えたい場合は、複数社から見積りを取得し、費用を比較するのがおすすめです。

諸費用|約10%

注文住宅を建てる場合、土地と建物を合わせた金額の10~12%前後の諸費用がかかるといわれています。例えば、1,000万円の土地に4,000万円の家を建てる場合、諸費用の目安は400万~480万円程になります。

住宅購入にかかる諸費用の一例は以下のとおりです。

土地にかかる諸費用 ・仲介手数料:物件価格×3%+6万円×税
・登記費用:土地の評価額×1.5%
・印紙税:1万円
・不動産取得税:固定資産税評価額×4%
建物にかかる諸費用 ・設計監理費:ハウスメーカーによる
・不動産取得税:固定資産税評価額×4%
・印紙税:1万円
・地鎮祭の費用:地域による
住宅ローンにかかる諸費用 ・事務手数料:借入額×2.2%または3~5万円
・保証料:借入額×0~2%
・団体信用生命保険料:契約内容による
・火災保険料:契約内容による

住宅を建てるときの諸費用は「土地」「建物」「住宅ローン」のそれぞれにかかり、金額(税率)は取引額や軽減税率の適用有無などによって変わります。諸費用を把握することで、家づくりに必要となるおおまかな金額に見当がつくため、住宅の資金計画を立てるのに役立ちます。

(参考:国土交通省 住宅局「令和4年度 住宅市場動向調査 報告書」)

住宅購入の支払いスケジュール

住宅購入の支払いスケジュール

住宅購入の支払いスケジュールは、以下のとおりです。

  1. 1、契約時
  2. 2、完成時
  3. 3、引き渡し時

それぞれ解説します。

1、契約時

住宅購入を決めたら、ハウスメーカーと書面で建築請負契約を結び、手付金として工事費用の一部を支払います。支払う額は、工事費の5~10%前後が一般的です。

手付金を支払うことは、売主・買主間で「契約の成立」を意味するため、住宅購入の重要なステップです。手付金は、「土地を購入するとき」と「建物の建築請負契約を結ぶとき」、両方のタイミングで支払う必要があるため、支払いを済ませられるように準備しましょう。

また、住宅を建築するための正式な契約を結ぶ前に、ハウスメーカーや工務店と仮契約を交わすのが一般的です。仮契約には申込金が必要となり、支払う金額やキャンセル規定は契約先によってさまざまです。

住宅購入の契約を進めるときは、契約のタイミングや支払う金額、条件などについて施工業者に確認しておくことで、支払いに関するトラブルを防げるでしょう。

2、完成時

注文住宅の完成時には、建築費すべての支払いを完了する必要があります。通常、住宅の建築費は数回に分けて支払うのが基本とされており、着工時に費用の約20%、上棟時に約40%、完成時に約30%のように、ハウスメーカーによって割合が定められています。

しかし、住宅ローンの融資は住宅が完成したあとのタイミングで行われるため、高額な建築費を住宅完成までに準備するのは現実的ではありません。そこで、土地代や建築費を一時的に銀行に建て替えてもらい、住宅ローンが実行がされたタイミングで返済する「つなぎ融資」を利用する方法があります。ただし、つなぎ融資には利息がかかるため、利用を検討する場合は利息や条件をよく確認してください。

土地代や住宅建築の費用を支払うタイミングは、ハウスメーカーや工務店によっても異なります。住宅の購入を決めたら、あらかじめ担当者に聞いておくのがおすすめです。

3、引き渡し時

住宅の引き渡しが完了したら、住宅ローンの借入金を使って土地代や建築費の残金を支払います。

住宅の引き渡しとは、工事がすべて完了し、住宅の所有権が買主に渡ることです。住宅ローンの借入金は、住宅の引き渡しを受けたタイミングで口座に入金されるため、住宅購入にかかった費用を借入金で清算します。そのため、引き渡しと同時に住宅ローンの返済が始まるのが一般的です。

住宅の引き渡しを受けた後は、不動産取得税や固定資産税などの税金を支払わなければいけません。

不動産所得税は、住宅購入後に1度だけ支払う税金で、通知書が手元に届いたら期日までに納めます。一方、固定資産税は毎年納付する税金なので、住宅を維持するための固定費として事前に把握しておくと家計の管理がしやすくなります。

LIFULL HOME'S

要チェック!住宅ローンを組む方法

住宅ローンを組む方法

住宅ローンを組む方法は、以下のとおりです。

  • ・頭金
  • ・返済負担率
  • ・金利タイプ
  • ・ペアローン

それぞれ解説します。

頭金|自己資金率30%

注文住宅の建築資金のうち、自己資金比率は平均で約30%です。貯金をメインに、不動産を売却したり両親からの資金援助を受けたりして、住宅購入のための頭金を準備している人が多くいます。

住宅ローンを組むときに頭金の金額を高くするほど、借入額を少なくできるため、月々の返済の負担が軽くなります。また、借入額を抑えることで、支払う利息を減らせるのです。

ただし、ローンの頭金に手持ちの資金をすべて使うことはおすすめできません。離職や失業、病気などで収入が減ってしまったときでも、生活に困らない最低限の資金はとっておく必要があります。

住宅ローンを組むときは、予備の生活費となる貯蓄とローンの支払いとのバランスを考えたうえで、頭金の金額を決めましょう。

返済負担率|25%以下が目安

住宅ローンの借入額は、年収に見合う無理のない金額にするために、「返済負担率」を考慮すると失敗がありません。

返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことで、25%以下であれば住宅ローンの支払いが家計の負担になりにくいといわれています。

例えば、年収が400万円の方の場合、返済負担率25%とすると、約2,700万円の住宅ローン借入が適しており、月々の返済額は約83,000円と計算されます。(LIFULL HOME"S 住宅ローンシミュレーター(返済期間:35年、返済金利:1.5%で試算))

住宅ローンの借入額に迷ったら、借入希望額と年収から返済負担額を計算してみると、返済に無理がないかどうかを判断する助けとなるでしょう。

返済負担率や住宅ローンについて詳しく知りたい方は「一軒家を購入するためのローンについて解説!審査の流れやポイントも紹介」の記事も参考にしてください。

金利タイプ|総支払い額を左右する

金利のタイプは、「固定金利型」と「変動金利型」の2つがあり、住宅ローンの総支払額に影響します。

住宅ローンを固定金利型で組むと、完済まで金利は変わりません。支払い金額が景気に左右されず一定である反面、金利は割高に設定されています。「金利を固定して、変わらない返済計画を立てたい」という人におすすめの方法です。

一方で、変動金利型の住宅ローンは、経済の状況によって金利上昇のリスクはあるものの、金利が割安なのが特徴です。今後、景気や世界情勢によって金利が上昇するリスクはありますが、住宅ローンの総支払い額を安く抑えられる可能性もあります。

住宅ローンを組むときは、各金利タイプのメリットとデメリットを把握したうえで、あなたに合った金利タイプを選択してください。

ペアローン|共働き夫婦のローン

共働き世帯で住宅ローンを検討している場合、夫婦がそれぞれの名義で「ペアローン」を組む方法があります。

夫婦でペアローンを組む最大のメリットは、借入額を増やせることです。ひとりの収入では希望の借入額に届かない場合でも、ペアローンを選択することで、より多くの融資を受けられる可能性が高まります。

ペアローンを組むときは、夫婦がともに住宅ローンの契約者となるため、両者とも安定した収入を継続させなければいけません。夫婦のどちらかが離職や失業によって収入を失った場合でも、ローンの支払いは続くことに注意が必要です。

夫婦で住宅ローンを組むときは、ローンを完済できるかどうかパートナーとよく話し合って決めることが大切です。

共働き夫婦のローンや住宅ローンの組み方について詳しく知りたい方は「住宅ローンの組み方や共働き夫婦のローンのパターンなど解説」の記事も参考にしてください。

住宅の資金計画に失敗しないポイント

重要事項をまとめたノートとメガネ

住宅の資金計画に失敗しないポイントは、以下の3つです。

・見積書以外の費用も確認する
・手元に資金を残しておく
・減税の制度を利用する

それぞれ解説します。

見積書以外の費用も確認する

ハウスメーカーや工務店から提示される住宅の見積書を確認するときは、書かれていない金額にも目を配ることが大切です。見積書は、住宅そのものを建てる費用を中心に作成されている場合が多く、その他の費用は含まれないケースがあるためです。

例えば、「ペットを飼っているため家のまわりを塀で囲いたい」「積雪の多い地域なのでカーポートを設置したい」など、家の周辺を充実させるための外構費は、見積書には含まれていない可能性があります。

また、地盤のやわらかい土地を購入するときは、土地の補強が必要です。しかし、地盤を改良する費用は住宅の見積りに含まれない費用のひとつなので、自分で見積もっておく必要があります。

ハウスメーカーや工務店の見積書だけを参考にすると、実際の支払い金額が見積りより高くなる可能性があります。住宅の資金計画を立てるときは、見積書には含まれない費用をしっかりと把握しておくのがポイントです。

手元に資金を残しておく

住宅の資金計画を立てるときは、貯金を使い切らず、資金の一部が手元に残るように計画するのがおすすめです。月々の住宅ローン返済を軽くしたいからといって、手持ちの資金をすべて頭金に充ててしまうと、急な病気やケガなどの事態に対応ができません。

住宅の資金計画は、収入が途絶えても生活ができるように、少なくとも3~6カ月分の生活費を手元に確保しておくと安心です。車の購入や出産などを予定している場合は、大きな出費や新生活に対応できるだけの資金を残しておくようにしてください。

また、注文住宅を建てる場合、年数が経過すると外壁や設備は徐々に劣化していきます。将来的な住宅のメンテナンスを想定した資金を残しておけば、臨時の出費に慌てる心配がありません。

資金計画に失敗しないためには、予備の生活費や将来的な出費に困らないための資金を確保して、経済的な余裕をもてているか意識するとよいでしょう。

減税の制度を利用する

注文住宅を建てるときに利用できる制度に「住宅ローン減税」があります。住宅ローン減税とは、一定の条件を満たして住宅ローンを組んだ場合に、所得税が控除される制度のことです。ローン残高に応じて税金が一定期間安くなるため、家計は助かります。

住宅を購入して減税制度の控除を受けるためには、初年度に所轄の税務署での手続きが必要です。必要書類を事前に用意して、指定された期間内に忘れず申請してください。

住宅ローン減税を利用するかどうかで、支払う金額と家計の負担に大きな差が生まれます。現実的で無理のない住宅の資金計画を立てられるように、利用できる制度は積極的に活用しましょう。

まとめ

抱っこをする父親と見守る母親

住宅を購入するときは、正しい資金計画を立てることが大切です。資金計画によって家づくりの予算が明確になり、失敗のないマイホーム購入を実現できます。

まずは、住宅の購入にかかる費用を、土地・建物・諸費用に分けて、「何にどのくらいの金額がかかるのか」を知ることが重要です。さらに、支払いスケジュールを確認しておくことで、「これくらいの予算が〇〇までに必要」のような具体的な見通しが立てられます。

住宅の予算が固まってきたら、金融機関のウェブサイトなどを利用して、住宅ローンの返済に無理がないかシミュレーションしてみるとよいでしょう。

家をお探しの方は、ぜひペットホームウェブを活用してみてください。

ペットホームウェブでは、新築・中古住宅の購入から賃貸にいたるまで、全国各地のさまざまな物件を取り扱っています。ペットと暮らせる全国約45万件の物件も豊富に揃っているため、ペットと暮らせる住宅をお探しの方にも最適です。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

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