ペット可物件で暮らす

上手なペット共生住宅の選び方 2

猫のワクチン接種

については、狂犬病予防法での予防接種義務がないため、一般的なワクチチン接種の実施だけを入居の条件としている物件もあります。完全に室内飼養であったとしても、菌やウィルスは空気中を浮遊して他の動物に感染することもありますから、ワクチン接種の実施は、これらの感染症を猫に罹患(病気にかかること)をさせない優れた予防方法となります。日本には野良猫が比較的多く、感染症に罹患していることも少なくいため、充分に注意をしてください。猫へのワクチン接種は、愛猫に対してだけでなく、他の猫を飼っている居住者に対しても最低限の飼主モラルとなります。

猫の完全室内飼い

動物愛護法の基準では、猫は完全室飼いを推奨しています。これは野良猫の繁殖防止(適切な生涯を送れないであろう生命の誕生の防止)や感染症予防が目的といえます。特に日本では半放半飼いの習慣が古くから根付いていますが、動物愛護法の理念からすると、この飼い方は良い飼い方とはいえません。また、半放半飼いでは、自分の猫が他の居住者のベランダや居室に行ってしまうことなどもあります。ですから、猫の飼養を認めている賃貸住宅では、完全室内飼いを原則としている物件が増えつつあるのです。

不妊手術(避妊と去勢)

ヒトが面倒を見ることを前提とせず、無計画に目的のない繁殖をさせないためにも、動物愛護法関連の基準では不妊手術を推奨しています。不妊手術をすることは、犬のマーキング(※1) や猫のスプレイ行動(※2) が抑制される・吠え声や鳴き声が軽減される・生殖器系の病気の発症が予防軽減されるなどのメリットがあります。特に雌雄でイヌを飼っている場合は、居室内でのマーキングも軽減される効果が大きいことがわかっています。建物保護や近隣環境保護の観点からも大きな効果がありますから、不妊手術を条件としている物件や推奨している物件があるのです。繁殖をさせないのであれば、是非、不妊手術を実施されることをお勧めします。ただし、不妊手術を行なうことでホルモンのバランスが少し崩れたり、それが原因で肥ることがありますから、これらの対応については獣医師に相談して適切に対応するようにしてください。
※1 犬のマーキング・・・犬が縄張りを主張する行為の事。とくに雄の犬は、自分の縄張りを誇示するために、より高い位置におしっこをかけようとします。
※2 猫のスプレイ行動・・・成熟したオス猫がとる、オシッコをあちこちにする行動の事。

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